デザイン墓石カーサメモリアのお墓が完成!下関市大字黒井地区寺院墓地

山口県下関市大字黒井地区 寺院墓地 新規墓石建立工事
石種:中国産G603吉林とインド産KENT(SG-2)

 

ホームページをご覧になったお客様からお墓の建立のご相談をいただきました。墓地はすでにお持ちで、洋型のお墓をご希望でした。「小さくていい」とおっしゃっていましたので、市営霊園で建てられるシンプルな洋型タイプや、観音扉式のお墓など、3パターンほどご提案させていただきました。そのとき、せっかくのお墓作りなので色々なお墓をご覧いただこうと、デザイン墓石「カーサメモリア」のカタログをお渡ししていました。

 

【カーサメモリア カタログ】

 

「カーサメモリア」は、お墓専門のプロのデザイナー 福田氏が、墓石から外柵まですべてデザインした墓石です。これまでのお墓のイメージとは違い、色合いの違う石をいくつか組み合わせたコントラストもとてもおしゃれで、人気があります。デザイン墓石は、お客様のご要望を細かく採り入れてそれぞれの石材店でも設計していますが、こうしたデザイナーさんが設計したお墓もご提案することで、お客様に選んでいただけるデザインの幅がより広がっています。

今回のお客様は、ご自宅でご家族皆様で話し合いをされ、娘様がこのカーサメモリアを気に入られたそうです。ご希望のデザインでお見積りや石種などをご提案して、工事をお任せいただくことになりました。

 

こちらがお墓を建立される墓地です。コンクリートの枠石はそのままでお墓を建てます。

 

お墓の基礎工事を行っています。まずは墓地を掘削してから砂利を敷いて転圧し、地盤をしっかり固めました。その後、型枠の中に鉄筋を組んで生コンクリートを流し込み、表面をきれいにならしてしばらく養生します。

 

基礎が完成し、型枠を外しました。お墓が完成すると見えなくなってしまう部分ですが、ただコンクリートを打つだけではなく、美しく丁寧に仕上げることで、見た目だけでなく耐久性も上がります。中央の四角い穴は、カロート(納骨室)の下にあたる場所です。

 

基礎の上にお墓の据え付けが始まります。今回はカニクレーンと運搬車が入れる場所でした。下関市内には、小型のカニクレーンも入れないような墓地も多いので、今回は恵まれた作業環境でした^^

 

カロート部分の壁石を据えて、手前に観音扉を設置しました。印はカロート内の空気口です。現代のお墓は、石と石を隙間なくボンドで接着しながら施工するため、雨などが入らない一方で中は密閉された状態になります。そこで、カロート内の結露などを防ぐため、このような空気口を設けます。

 

一枚もののカロートの天板を据えました。とても大きく、1トンくらいの重さがあります。カロートの天井と墓石部分の土台も兼ねた丈夫な天板です。

 

カロート内はこのように仕上げました。棚石を設置した奥側にお骨壺を並べます。下関市内で標準的な6寸(直径約18cm)のお骨壺であれば、10個以上は安置することができます。手前には明るい色合いの砂利を敷いています。

 

天板の上に下台と花立、香炉を設置しました。お墓の手前は、左側にベンチ、右側に塔婆立てを設置、仕上げに入っていきます。

 

その後、一番上の棹石を据えて、塔婆立ての手前に墓誌板、一番手前に門柱を据えて完成です。

黒い石はインド産KENT(SG-2)という品質の良い黒御影石を使用しました。よく見るとキラキラした模様が入っています。黒と白のコントラストがおしゃれなお墓に仕上がりました。

 

カーサメモリアのSOU-2というデザインをもとにしました。お客様が気に入られたのは、棹石の流れるような曲線などの繊細なデザインです。お写真では伝わりにくいかもしれませんが、棹石はただの四角い形ではなく、曲線にあわせて斜めにカットするなど、細部までデザイナーがこだわって設計したことが感じられる墓石です。

 

墓誌板の裏に塔婆を立てる場所があるという珍しい設計になっていて、省スペースですっきりしています。左側はベンチ兼物置きです。

 

入口は段差も小さく安全です。墓誌板は、土台との継ぎ目のところが曲線になっています。かなり細かい点まで手の込んだデザインです。

 

お客様は、ご家族の皆様含めて、ご納骨の日に初めてお墓をご覧になりました。完成までのお楽しみということで、あえてお墓を見ないようにされていたのかもしれません^^ 当日は、立派なお墓になったと皆様にとても喜んでいただけたそうです。「感動しました」ととても嬉しいお言葉もいただくことができました。

実は、お見積り段階では、黒御影石の部分は違う石を選ばれていました。それは中国の北大青という石で、イメージ図では真っ黒に見えるので、お客様も真っ黒な石をイメージされているご様子でした。ただ、実際には濃いグレーにも近い色合いなので、より黒が濃いKENT(SG-2)をご提案して採用していただいたという経緯がありました。完成を楽しみにしてくださっていたお客様に感動していただけるような仕上がりになり、最後には「この石にしてよかったです」ともおっしゃっていただくことができたので、直感を信じてご提案してよかったととても嬉しく思いました。このたびは、当社にお声かけいただきまして、ありがとうございました。皆様で仲良く、末永くお参りいただけますと幸いです。

今回は、墓石専門デザイナーさん設計のデザイン墓石「カーサメモリア」のお墓の建立でした。見た目のデザインだけでなく、普通のお墓とは構造も少し違うので、建て方も工夫が必要で、気を遣いながら工事を行いました。勉強にもなりましたし、できあがってみると普段建てているお墓とは全く違う仕上がりに、施工した本人も感動でした!^^ 機会をくださったお客様にも感謝申し上げます。今後も、カーサメモリアを含めた幅広いデザインをご提供して、「こだわりのお墓を建てたい」というお客様のお手伝いができればと思います。

墓石専門デザイナー設計のお墓 「カーサメモリア」 のご紹介