下関市営功山寺墓地にて、イノシシの被害にあったお墓の貼り石工事

ホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。下関市から北九州を中心に、お墓専門にお仕事をさせていただいております、天の石材の天野です。下関市営功山寺墓地にて、イノシシの被害にあったお墓の貼り石工事をさせていただきましたので、工事の様子をご紹介いたします!

下関市長府地区  下関市営功山寺墓地  貼り石工事

ホームページを通じて、メールでお墓についてのお問い合わせをいただきました。下関市営の功山寺墓地にお墓をお持ちの方で、現地でお会いしてお話を伺うことになりました。功山寺墓地は、幕末の志士高杉晋作が挙兵したお寺として知られる功山寺の裏手にある墓地です。

 

こちらがご相談のお墓です。平成7年建立のお墓でした。きれいにお参りされているお墓ですが、お墓の土間部分の土がデコボコしているのが分かります。実はお客様が一番お困りだったのは、イノシシがお墓の土を掘ってしまうことでした。

 

功山寺墓地は山手にあることもあり、近年イノシシやシカによる害が増えているそうです。近くのお墓には、土台の下まで掘られているところもありました。ここまで掘られると、お墓が傾いてしまう可能性もあります。お客様はお参りのたびにお墓が荒らされているので、「なんとかしたい」ととてもお困りでした。

 

現地確認をしたあと、ひとまず土をきれいにならしました。今回のケースではお客様とお話して、イノシシ対策として土間に石貼りをすることになりました。草も生えなくなるのでお手入れが楽になります。お見積りを差し上げて、工事をお任せいただくことになりました。

 

工事が始まりました。まずは、左側にあった古墓と右手の墓誌を取り外しました。

 

周りの土を掘り下げて、コンクリートを打つ準備をします。しっかり深く掘り下げました。

 

砕石を入れて、ランマ―という機械で締め固めます。

 

地固めが終わったら鉄筋を組み、コンクリートを打つ準備をします。

 

コンクリートを打ったところです。表面をきれいに金ゴテでならしたら、しっかり固まるまでしばらく時間をおきます。

 

きれいに固まったら石貼り開始です。お墓の色合いと近い御影石を使用しました。表面は磨き仕上げになっています。できるだけ費用面を抑えたいというご希望を叶えるため、ご予算に叶ったリーズナブルな石を使用しました。

 

石貼りまで完了しました! 表面に水が溜まらないよう、わずかに傾斜をつけて仕上げています。

 

しっかり固まったら、古墓の据え付けに入ります。台座の底面はデコボコしていたので少しカットして設置しました。花立も底面はカットして平らにしています。

 

墓誌板も据え直しました。すべて耐震施工で据え直しています。

 

すべての工事が完了です。石貼りで見た目もきれいになり、イノシシに荒らされる心配もなくなりました! 雑草も生えないので、お参りのたびに草取りをする必要もありません。落ち葉はほうきで掃くことができますし、泥汚れなども水で流してきれいにできます。

 

お客様には、見栄えも良くなって、イノシシに掘られることもなくなったと安心していただけました。お越しになるたびに心配されていたかもしれませんが、これからは安心してお参りにお越しいただければと思います。弊社にお墓のご相談をいただきまして、ありがとうございました。

今回は、下関市営功山寺墓地での石貼り工事をご紹介いたしました。功山寺墓地は下関市の墓地の中でも広い墓地で、お寺の裏手の山あいの場所にたくさんのお墓が建てられています。緑に囲まれた静かな環境なのですが、イノシシやシカによる被害は以前より増えてきており、被害の程度も大きくなっているようです。実際に、土を掘り返されて倒れてしまったお墓や傾いてしまったお墓も見られます。特に昔のお墓は接着もなく石を重ねて置いているだけのようなお墓もあるため、イノシシやシカがぶつかっただけで倒れてしまう可能性もあります。動物に悪気はないとはいえ、できる限り被害にあわないように対策をしておくことで安心していただけると思います。現地の様子を見て適した工事方法のご提案をさせていただきますので、ご心配な方はどうぞお気軽にお問い合わせください。